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クリニック経営 医師 事務長 2026.08.27 公開

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医療DXの具体例がわかる!政策の全体像とクリニックの進め方

「医療DX」を見聞きする機会が増えたものの、具体的に何をすべきなのかつかめずにいる先生方は多いのではないでしょうか。医療DXは国主導の政策であり、診療報酬や患者さんとの関係性にも直結する内容です。本記事では、医療DXの概要から求められる背景やクリニックでの具体例まで、体系的に整理して解説します。

※本内容は公開日時点の情報です

#業務効率化 #紙カルテの電子化 #医療政策

目次

医療DXとはデジタル技術による業務変革

医療DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を使い、医療現場で発生する情報やデータの保存・共有・活用のしくみを外部化・共通化・標準化し、質の高い医療を提供できるようにする取り組みです。

単なるIT化やペーパーレス化とは異なり、医療機関同士の壁を越えて情報を連携させ、医療提供のあり方自体を変えていく点に特徴があります。国が推進する医療DXの全体像は以下の図のとおりです。

医療DXとはデジタル技術による業務変革
出典:厚生労働省「第1回「医療DX令和ビジョン2030」厚生労働省推進チーム資料について【資料1】医療DXについてP4」(https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/000992373.pdf

具体策として、標準型電子カルテシステム(国が開発している標準仕様の電子カルテ)やオンライン資格確認の普及など、複数の施策が同時並行で動いている状況です。

デジタル庁は、医療DXの取り組みがどこまで進んでいるかを確認できるダッシュボードを公開しています。施策全体の進捗状況を数値やグラフで把握したい場合に役立つため、あわせて参考になさってください。

医療DXとはデジタル技術による業務変革
出典:デジタル庁「医療DXに関するダッシュボード最終更新日:2026年7月31日主要な指標の最新値」(https://www.digital.go.jp/resources/govdashboard/healthcare-dx

医療DXが求められる背景

医療DXが求められる背景には、日本の医療現場が抱える構造的な課題があります。具体例は以下です。

  • 少子高齢化にともなう医療需要の増加
  • 医師・看護師をはじめとする医療従事者の不足
  • 紙カルテや医療機関ごとに仕様が異なる電子カルテによる患者情報の分散

医療DXは、マイナ保険証や電子カルテ情報共有サービス、電子処方箋など「医療DX令和ビジョン2030」として提言された内容が、国策として動き出している取り組みです。

先行して対応を進めた医療機関は、後手に回らずに済むだけでなく、最新の政策に対応した医療機関である点を患者さんへアピールでき、選ばれる理由にもつながります。反対に対応が遅れると、上記の施策に追いつけず、患者さんが離れる要因になりかねません。

クリニックにとっての医療DX具体例

クリニックで実際に進められている医療DXの具体例には、以下のようなものがあります。

医療DXの具体例 概要
レセコン一体型電子カルテ 診療記録の電子化やレセプト効率化など
電子処方箋 処方情報のオンライン共有
オンライン資格確認・マイナ保険証 保険資格や薬剤情報のオンライン確認
問診・予約管理 Web予約・問診のオンライン化

具体例の内容を詳しくみていきましょう。

レセコン一体型電子カルテ

レセコン一体型電子カルテは、カルテ記載はもちろんレセコン機能を包含しているため、受付から会計まで一気通貫で進められるシステムです。

ウィーメックスが提供する「Medicom クラウドカルテ」は完全クラウド型で導入費用をおさえやすく、扱いやすい画面設計が特長です。「Medicom-HRf Hybrid Cloud」はハイブリッド型で、高いカスタマイズ性や安定性を備え、約170社の周辺機器と連携できます。

どちらもレセコン開発50年以上の知見を生かした算定支援機能を搭載しており、算定もれや入力ミスの防止に貢献します。実際に導入したクリニックの事例も紹介しているため、自院での運用イメージを具体化したい場合にお役立てください。

Medicom クラウドカルテの製品ページはこちらから

Medicom-HRf Hybrid Cloudの製品ページはこちらから

クリニックの導入事例ページはこちらから

電子処方箋

電子処方箋は、処方箋の運用を電子化し、複数の医療機関・薬局間で直近の処方・調剤情報を参照可能とする仕組みです。全国のクリニックにおける導入率は、2026年6月時点で29.5%にとどまり※、7割以上の施設が未導入の状況です。しかし、重複投薬の検知や薬局との連携強化は患者さんの安心感につながるだけでなく、診療報酬加算の算定にも直結するため、経営面での効果も見込めます。

ウィーメックスが提供する電子処方箋は、2026年5月時点で累計導入数が25,000件を突破しており、現場でも確かな手ごたえを実感されている声もいただきました。

実際の導入事例や実績の詳細は、それぞれ以下のページでご確認いただけます。

電子処方箋の導入事例ページはこちらから

電子処方箋の導入実績の詳細はこちらから

※出典:デジタル庁「医療DXに関するダッシュボード最終更新日:2026年7月31日3.処方・調剤」(2026年6月時点)(https://www.digital.go.jp/resources/govdashboard/healthcare-dx

オンライン資格確認・マイナ保険証

オンライン資格確認は、マイナンバーカードや保険証を使い、患者さんの保険資格をオンラインで確認できる仕組みです。保険証の期限切れなどによる請求もれの防止や、受付での確認作業の負担軽減につながります。

患者さんがマイナンバーカードを健康保険証として利用すれば、薬剤情報や特定健診結果の閲覧も可能(要同意)です。旅先や災害時でも、適切な医療を受けやすくなることが期待されています。

導入や運用にあたって必要な準備、カードリーダーの導入方法などは、特集ページで詳しくまとめています。あわせて参考になさってください。

オンライン資格確認の特集ページはこちらから

問診・予約管理

Web予約・問診システムは、患者さんの予約受付から問診票の記入までをオンラインで完結できる仕組みです。具体例として、ウィーメックスが提供する「Medicom 診療支援」は、診療科別や発熱外来用など14種類のテンプレートを備えています。既定のテンプレートを使うほか、自院の診療内容にあわせて自由なカスタマイズも可能です。

「Medicom クラウドカルテ」や「Medicom-HRf Hybrid Cloud」と連携させれば、予約情報や問診情報をカルテへ転記する手間を省け、受付スタッフの入力業務の負担を軽減できます。患者さんにとっても、待ち時間の短縮や来院前の準備のしやすさにつながるシステムです。

Medicom 診療支援の製品ページはこちらから

医療DXのメリット・デメリット

医療DXの推進には、メリットとデメリットの双方があります。下表に整理したため、自院での検討材料としてお役立てください。

メリット デメリット
業務効率化により医療従事者の負担が軽減される システムの導入・運用費用がかかる
質の高い医療サービスを患者さんへ提供できる 操作や運用に習熟したデジタル人材が必要になる場合がある
災害時などでも事業を継続しやすくなる スタッフ・患者さん双方への周知や教育に時間を要する

業務効率化の面では、情報連携によって重複業務や確認作業が減り、医療従事者が診療自体に向き合う時間を増やせる効果が期待できます。

経営面でも、待ち時間短縮による患者満足度の向上や、電子的診療情報連携体制整備加算のような制度対応にともなう加算算定は、収益に直結する要素です。一方、デジタル技術の導入には一定の費用や運用ノウハウが必要となるため、優先順位を見極めた計画的な投資が欠かせません。

とくに災害時の事業継続については、BCP(事業継続計画)の観点からも必要性が高まっています。BCP策定のポイントを解説した記事も用意しているため、参考になさってください。

具体的な医療DXの進め方

医療DXは、すべての施策を一度に推進するのは現実的ではありません。まずは現状把握からはじめ、自院の課題を洗い出したうえで、優先度の高いものから1つずつ着手する進め方が現実的です。

具体的な進め方として、以下4ステップが挙げられます。

  • 残業の多い業務や患者さんからの要望を洗い出して現状を把握する
  • 課題解決に適したシステムやサービスを選ぶ
  • スタッフへ導入の目的とメリットを説明し研修を実施する
  • 導入後の効果を測定し次の課題へつなげる

システムトラブルやスタッフの負担を最小限におさえるためにも、最初から複数の施策を着手するのではなく、優先度の高い1つの施策から段階的に取り組む姿勢が求められます。定量・定性の両面から効果を測定し、現場の実感もあわせて確認しながら、次の施策へつなげていきましょう。

まとめ

医療DXは、国の政策として位置づけられた、医療現場の情報活用と業務効率化を進める取り組みです。全国医療情報プラットフォームや診療報酬改定DXといった政策の全体像をおさえたうえで、電子カルテや電子処方箋、オンライン資格確認など、クリニックで実践できる具体例を確認してきました。

まずは、自院の課題を整理し、優先度の高いものから段階的に取り組む姿勢が医療DX推進の第一歩といえるでしょう。医療DXをはじめ政策に関する情報を、現場目線で解説したコンテンツを豊富に揃えています。会員限定特典もご用意しているため、ご活用ください。

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著者情報

武田 直也 様

フリーランスWebライター。18年間、医療事務として合計3つの医療機関に従事。診療報酬をはじめ、診療情報管理士の資格を活かしたカルテ監査やDPCデータ分析、クリニカルパスなどの医療情報利活用に精通している。

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